日本遺産とは

各地域の文化・伝統を語るストーリーを日本遺産として文化庁が認定。それを語る上で欠かせない、魅力ある有形・無形のいろんな文化財を総合的に活用し、情報発信を行うことなどにより、地域活性化を図ろうとするもの。

鹿児島県では、令和元年5月に「薩摩の武士が生きた町～武家屋敷群「麓」を歩く～」が県内唯一の日本遺産に認定された。鹿児島県、鹿児島市、出水市、垂水市、薩摩川内市、いちき串木野市、南さつま市、志布志市、南九州市、姶良市の1県9市の自治体で構成されている。

日本遺産に認定されている
”蒲生の宝”9つをご紹介

• 
  

  かもうふもと
  蒲生麓

  旧蒲生町は薩摩藩独自の外城制度で薩摩古流の兵法に基づく、美しく機能的な町割りを残している。御仮屋門を中心に９つの馬場(通り)と２つの小径からなり、数多くの武家門が残っているのも特徴。

  詳しく見る
• 
  

  かもうのおおくす
  蒲生の大クス

  蒲生八幡神社の境内に立つ、樹齢1,500年を超える大クス。樹高30m、根回り33.57m、目通り幹回24.22m。昭和63年(1988)の環境庁調査により、日本一の巨樹と認定された。幹内部には8畳分の空洞がある。

  詳しく見る
• 
  

  かもうはちまんじんじゃ
  蒲生八幡神社

  保安4年(1123)に蒲生氏初代・上総介舜清(かずさのすけしゅんせい)が、豊前国宇佐八幡宮を勧請して創建。島津義弘による社殿や鳥居の修築以降は、歴代薩摩藩主の厚い保護を受け、また蒲生の総社として広く崇敬されている。

  詳しく見る
• 
  

  かもうじょうあと
  蒲生城跡

  蒲生氏の居城で、蒲生を統治した山城。標高160mの龍ヶ山にあり、竜が伏したような地形から「竜ヶ城」とも呼ばれる。東側の岩壁には日本最多の文字数と言われる竜ヶ城磨崖一千梵字仏蹟(市指定記念物･史跡)がある。

  詳しく見る
• 
  

  おかりやいぬまき(ひとつば)
  御仮屋犬槙(一ッ葉)

  蒲生地頭御仮屋の表庭に植えられていた樹で、樹齢約400年、樹高10m、根回り4m。幹内は空洞化しているが、樹勢は保たれている。犬槙のことを鹿児島ではその形状から「一ッ葉」と呼び、江戸時代は生垣として利用されていた。

  

  かもうおかりやもん
  蒲生御仮屋門

  蒲生地頭御仮屋の正門で、文政９年(1826)に再建された。反り瓦屋根の両脇には小屋根が、前方には袖が出ていて、乳鋲を打った観音開きの大扉や不浄門などに当時の面影を見ることができる。

  詳しく見る
• 
  

  かけはしざか
  掛橋坂

  藺牟田･ 祁答院と蒲生を結ぶ全長661mの地方街道。江戸時代には帖佐郷にあった薩摩藩の御蔵までの年貢米輸送などに利用されていたが、道幅が狭く危険な板敷で、道中最も厳しい難所だったとされる。大河ドラマ「西郷どん」のロケ地となった。

  詳しく見る
• 
  

  かもうのかみすき
  蒲生の紙漉き

  蒲生は古くから手漉き和紙の製造で知られ、島津家の家老職が武士に藩の御用紙を製造させたのが始まりとされている。豊かな水と原料に恵まれていた蒲生には、全盛期に約300人の手漉き紙職人がいたと言われている。

  詳しく見る
• 
  

  たいこおどり
  太鼓踊り

  島津義弘公由来の伝統芸能。その勇壮さから凱旋踊りとして、または流行病を鎮める効果があるとして、県内各地で伝承されている。明治時代以降、蒲生では義弘公命日の旧暦7月21日(現在は8月21日)に一般公開し、蒲生八幡神社へ奉納している。

  詳しく見る